健康のために食生活に気を使ったり、適度な運動を心掛けたりしている人も多いでしょう。しかし、栄養バランスのとれた食事や運動をしていても、睡眠不足を続けていれば健康に悪影響を及ぼしてしまいます。なぜなら、人間の身体は睡眠中に記憶の整理や体の修復・改善、疲労回復が行われているからなのです。

睡眠は深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠が90分間隔で繰り返されており、ノンレム睡眠時には成長ホルモンの分泌が活発になります。成長ホルモンは筋肉や骨の発達・修復のほか、体のメンテナンスに必要なホルモンです。睡眠不足続くと体の修復力が衰えたり、病気を改善するための免疫力が低下したりします。そのため、健康のためにも十分な睡眠をとる必要があります。
睡眠不足とは、睡眠の時間が短いだけでなく、朝起きた時に「寝足りない」、「疲労感が残っている」という状態も含まれます。睡眠不足を解消するには、睡眠時間を確保するとともに睡眠の質を上げることも大切です。睡眠の質を上げるには、就寝前から眠りやすい状況や環境を意識して作り出す必要があります。脳を刺激しないように就寝1時間前からスマホやタブレットを使わない、リラックス効果のあるアロマオイルやキャンドルで心を落ち着けるなどの方法が効果的ですよ。人によって異なりますが、成人に必要な睡眠時間は7時から9時間と言われています。睡眠不足を感じているなら、必要な睡眠時間を確保するように努めましょう。